防犯カメラの仕様を見ると、普段見慣れない聞き慣れない用語がいくつも出てきますね。
ここではカメラの性能を理解する上でぜひとも覚えておきたい用語を幾つかご紹介します。
とは言えかなり専門的な内容なので基本だけでもおさえて置くと良いと思われます(^^;
カメラのレンズを通して入ってくる映像情報(=光の強弱)を電気信号に変換・転送するためのもので。
大きく分けてCCD型とMOS型があります。
※CCD(Charge Coupled Device)電荷結合素子
受光部分、蓄積部分と転送部分から成り、受光部でキャッチした光を電荷に変えて蓄積部分に一時的に蓄積し、転送部分に順次転送して電気信号を出力します。
1/3、1/4という数字はCCDのサイズを表し、このサイズが変わることで撮影範囲も変わります。
※MOS(Metal Oxide Semiconductor)金属酸化膜半導体
受光部分と、受光部分で発生する信号電荷を順序よく読み出すためのMOSトランジスタスイッチの組み合わせから成ります。
特に動作速度を向上させたものをCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補性金属酸化膜半導体)といい、デジカメなどで広く利用されています。
構造はCCDに比べ単純なので、CCDに比べ消費電力が少ないというのが大きな特長ですが、暗い場所ではCCDに比べ画質が劣るという課題もあります。
※参考 カメラの撮影範囲について
カメラの撮影範囲は、カメラが搭載している撮像素子(CCDやCMOSなど)のサイズとレンズの焦点距離によって決まります。
CCDを構成する微小な受光素子が縦・横に何列配置しているかを表す数字で、多ければ多いほど高解像度の映像が得られます。
なお、ここで表示される数字は、並んでいる全ての素子を勘定に入れた「総画素数」と、実際の映像表示に関わらない画素をのぞいた「有効画素数」の2通りがあります。
有効画素数は総画素数から約10%少なくなっていて、たとえば総画素数27万画素のカメラであれば、有効画素数は25万画素ということになります。
世界のテレビジョンの信号方式には、秒間フレーム数(1秒間に映像を描き換える回数)や走査線(信号をモニターで映像として再現するために構成される水平線の集合)の本数などの違いにより、様々な方式があります。
日本が採用しているのはNTSC(カラー)、EIA(白黒)という方式で、日本のほかに韓国、アメリカ、中南米などでも採用されています。
信号方式には他にPAL(カラー)、SECAM(カラー)、CCIR(白黒)があり、お互いに互換性がありません。
たとえば、日本でテレビ番組をビデオテープに録画して、それをヨーロッパに持って行って現地で買ったビデオデッキで再生しようとしてもできません。
それと同じく、防犯カメラもその国のテレビ信号方式にあわせた仕様で製造されますので、信号方式の異なる国では使えません。
海外に国内の映像機器、ソフトなどを持ち出すときや、海外の映像機器、ソフトなどを購入する際には詳細に注意が必要です。
最低照度とは、カメラが被写体を撮影するのに最低限必要な周囲の明るさの目安です。
ただし、どれだけはっきり映せるかということについては統一の基準がありませんので、メーカーによって最低照度で映せる映像の鮮明さの基準はまちまちです。
また、レンズ交換型のカメラの場合、レンズのF値(レンズの明るさを表す値)により最低照度の数字が変わってきますので、注意が必要です。
例えば、F値1・最低照度2Luxのカメラは、F値1.4・最低照度4Luxのカメラと同じ性能となります。
Last update:2021/4/14